千葉県で土台揚げ是正工事
2023/07/20
土台揚げ、昔からある工法で3.11東日本大震災でも多く用いられた工法、被害棟数が多かったため見様見真似で専門業者ではない業者も施工していた土台揚げ工法。
震災から10数年経ってリフォームをしようとユニットバスを撤去したら・・・
普通は中々床下に入ることもなければ発覚することも少ないのですが、リフォームをしようとしたりシロアリ防虫作業時の床下で作業後の報告写真でこれは・・・ となってご連絡を頂きお伺いする事があります。
見たところ金物で土台と基礎を固定しようとしたところを見るとアンカーボルトも再接続してある気配はなく土台の受け方も鉄板を重ねただけで非常に不安定な状態になっています。
床を張ったままでも作業はできるのですがオーナー様の「リビングはリフォームをするので作業しやすいように床を剥がしておきます」とのお気遣いで施工範囲の床を撤去して頂きました。
金物を外し詰めてあるモルタルを撤去してみると受け方の位置や状態、アンカーボルトの様子を見ても専門ではない業者による施工だということが良く分ります。
まずはこの受け方を外し受け直していくのですが今回は打ち合わせの結果、注入材で受けることとなりました。受け方の材につきましては色々なご意見やご希望があるのでお好みの適した材で対応いたします。
基礎からアンカーボルトを斫り出して土台にぶら下がっている古いアンカーボルトを新しいものに差し替えて溶接、配筋ができるところは配筋をしてから仮枠入れ。
このひと手間をきっちりと施工する事で土台揚げでのクオリィティが違ってきます。
枠を外せばこの通り
施工前 施工後
今回はここから更に鋼管杭による補強工事を始めていきます。このエリアは軟弱地盤地域でオーナー様のご希望で鋼管杭を支持層まで施工していきます。
終わってしまえばいつも通り外からは何の工事をしたかさえ分かりませんが、安全に住む為に見えない所の問題をしっかりと直したいとのご依頼をして頂きありがとうございました。
見えない所で手を抜いたり、建物の状況を考慮せず工法を選定するような業者撲滅を胸に、しばらくは繊維シートでの補強・補修工事を施工しながら家の傾きでお困りの方のご相談を伺ってまいります。
家の傾き、基礎の補修・補強などお気軽にご相談ください。