株式会社テクノ

最大沈下量-400㎜  

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東京での沈下修正工事 最大沈下量-400㎜  

東京での沈下修正工事 最大沈下量-400㎜  

2023/02/20

いきなりのジャッキアップ写真、震災を除くと30年近くの経験の中でも最大沈下量でした。

かなりの特殊地盤で話は第二次世界大戦まで遡ります。

 

 

日本陸軍の兵舎がこの一帯にあり終戦後に地権者に返還されたのですが、返還後に一帯を最大10m近くまで掘削して砂利を販売したのち、産廃等の処分地としておよそ思いつく物はなんでも埋めていた様です。処分地としての役割を終えて住宅地として分譲したという土地で年代別の航空写真でもかなり広範囲に掘削した事が判りました。

 

そんな経緯でアンダーピニングは選択せずに耐圧板工法での修正工事となったのですが、やはり造成状態もかなり不均一で地盤改良が表層付近に点在しており根伐は苦労する上に、地盤改良の厚さもバラバラなので転圧するとごっそりと鉄板が下がる所も有りでなかなか手こずらせられました。

 

そんな中でも一番の問題は図面上では有筋基礎のはずが、今回は風窓を外し人通口を作る予定で斫っても横筋は無く

撤去したウッドデッキ周辺では有筋とは思えないほどのクラックがいくつも発生

 

ひょっとして無筋ではと疑いだして床下を確認していくと

 

居ました鉄筋が、しかし被り圧数ミリという状況でした。これでは鉄筋の本来の強度は期待出来ませんし最大沈下量付近も5㎜近いクラックが多く、今回のジャッキアップに耐えられるような状態では無かったので急遽、基礎補強をご提案して

 

建物外周をアラミド繊維シートでがっちりと補強です。

 

最大沈下量付近はこの通り、水切りを見て頂くと一目瞭然で水切りがかなり曲がっています。

しかし! ジャッキアップをすればこの通り

 

きっちりと水平になりました。今回に関しては基礎補強無しではここまでのジャッキアップはできませんでした。

追加工事となりましたがオーナー様のご理解を頂き、ここまでの補強をさせて頂けたので誤差も少なくジャッキアップを行うことができました。

 

次工程は埋め戻しですがジャッキアップ量が多かったので、今後の外構を含めた納め方を考慮しながら先ずは床下に砂と土を数㎥搬入しての埋め戻しを行いながら補修・改修に向けての各業者さんとの打ち合わせが続いて行きます。

 

今回は補修・改修も弊社が行うのですが、私が二十歳そこそこの時に阪神淡路大震災での修正工事に同行下さり、同部屋でずーっとお世話になっていた設備会社の社長と、弊社設立後に軽井沢の別荘で修正工事をご依頼くださり、それ以来各種工事でお付き合いくださる工務店様との工事となって行きます。

 

こんなに大きな傾きでも数㎝での修正でも、地盤の状況と今後の建物の使用方法を検討してご提案してまいりますので家の傾き、基礎のトラブル等お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

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