茨城県でのアンダーピニング
2024/04/29
年度末のあわただしさと各地での調査等もありすっかり更新できませんでしたが、今回はアンダーピニング工法での工事です。
昔から大変お世話になっている方からのご紹介で茨城県での沈下修正工事です。
素晴らしい眺めなのですが1m程度の盛土部分の土留めが土圧により上記の様になってしまいました。
その影響もあり全体的に南側に沈下を起こしています。
現地調査時にレベル測定をした所、前回測定数値と今回測定した数値が推移していた為に工法はアンダーピニングを選択して頂いての施工となりました。
掘削してみると所々で水が差してくるので掘削後は即、鋼管杭打ちです。
詳細をご説明するとこの建物はベタ基礎なので床下掘削が出来ない為に外部からのトンネル掘削になります。
掘削していくと盛土前に建っていた建物の基礎が出てきました。
掘削時に出てくる障害物を地中内障害物といい、この量の違いで掘削日数は変わっていきます。工事前から障害物が多いと想定されている場合では地中内障害物撤去を見込みますが、多少の事でしたら通常の掘削項目の中で施工しています。
掘削が終わると油圧ジャッキを使用して地盤データに基づいた支持層まで鋼管を圧入していきます。
規定深度まで圧入が終わればジャッキアップ用のジャッキをセットして鋼管杭の形成が完了します。
ジャッキアップ範囲すべての鋼管杭にジャッキセットが終われば、数ミリずつ建物全体のジャッキアップを行い室内でジャッキアップレベルを測定し数値の管理を行って水平にしていきます。
ジャッキアップ後は油圧ジャッキを鋼管と入れ替えて溶接固定をして鋼管受け方が完了します。
ここまでくれば後は埋め戻しを行いジャッキアップしてできた空間に空間重点を行い施工終了です。
茨城の現場完了後は急いで東京に戻り次の現場の八王子へ向かいます。
この現場は建物ではなく土間の沈下復旧工事になります。
カーポート1台分が沈んで行ってしまうとの事で地盤調査をして原因と対策を検討しての施工です。
調査の結果GL-1ⅿ付近に障害物が埋まっており地盤の陥没を引き起こしながら土間を沈下させていましたので土間解体の後に障害物の層を抜いて鋼管杭を打設して土間を新設する事になりました。
建物以外でも外構やポーチ等でも施工しておりますので傾きや陥没でお困りでしたらご相談ください。