傾いた家の修復工事の支援事業補助金拡大
2024/03/29
能登半島地震における液状化被害住宅への補助金
令和6年能登半島地震で液状化被害を受けた住宅に対して、以下の補助金制度があります。
1. 被災者生活再建支援法に基づく支援金
- 全壊: 100万円
- 大規模半壊: 50万円
- 小規模半壊: 20万円
2. 災害救助法に基づく支援金
- 全壊: 30万円
- 大規模半壊: 20万円
- 小規模半壊: 10万円
3. 石川県独自の支援金
- 全壊: 100万円
- 大規模半壊: 50万円
- 小規模半壊: 20万円
4. 宅地の傾斜修復等支援事業
- 宅地の傾斜修復: 最大120万円
- 耐震改修工事: 最大120万円
申請方法
上記の補助金の申請は、被災した市町村の役所で受け付けています.
これらの補助金の申請は、被災した市町村の役所で受け付けています。申請には、以下の書類が必要です。
- 被災証明書
- 罹災証明書
- 損害状況の確認書
- 見積書
- 領収書
- その他
これらの補助金は、住宅の復旧費用の一部を補助するものです。全額を補助するものではありませんので、ご注意ください。
また、住宅の復旧には、上記の補助金以外にも、民間の保険金や融資を利用することもできます。
上記以外にも、市町村独自の支援金制度がある場合があります。詳細は、お住まいの市町村の役所に問い合わせください。
傾いた家の復旧工事
地震で建物が傾いてしまった場合でも家の傾きを直す沈下修正工事を行うことで元通りに復旧し安心して住む事が出来ます。
主な沈下修正工事の工法として
鋼管杭圧入工法
基礎の下に鋼管杭を打ち込み、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。鋼管杭は、建物の荷重を支える支持地盤まで打ち込まれます。
- 耐圧板工法
基礎の下に耐圧板を敷設し、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。耐圧板は、鋼板やコンクリート板などで作られた板状の構造物です。
- 土台上げ工法
基礎と土台の間に油圧ジャッキをセットして度台から上を持ち上げて平らにする工法です。
沈下修正工事を行う際には、まず建物の傾きや地盤の状況を調査して、適切な工法を選択する必要があります。
石川県、富山県、新潟県の取り組み
石川県、富山県、新潟県は、能登半島地震における液状化被害を受けて、以下の取り組みを進めています。
- 液状化ハザードマップの作成
液状化ハザードマップは、液状化被害が発生しやすい地域を示したマップです。各県は、独自の液状化ハザードマップを作成し、公表しています。
- 地盤改良工事の支援
液状化リスクが高い地域に対して、地盤改良工事の支援を行っています。支援内容は、各県によって異なります。
- 建物の耐震化促進
建物の耐震化を促進するため、補助金や助成金を支給しています。補助金・助成金の内容は、各県によって異なります。
課題と展望
液状化被害対策は、今後も継続して取り組む必要があります。課題としては、以下の点が挙げられます。
- 液状化リスク評価技術の向上
より精度の高い液状化リスク評価技術を開発することで、液状化被害が発生しやすい地域をより正確に特定することができます。
- 液状化対策技術の開発
より効果的で経済的な液状化対策技術を開発することで、液状化被害をより効果的に軽減することができます。
- 住民への情報提供
液状化被害に対する住民の理解を深め、適切な避難行動を取れるようにすることが重要です。
これらの課題を克服し、液状化被害を最小限に抑えるために、官民一体となって取り組んでいくことが重要です。
参考情報
- 国土交通省: https://www.mlit.go.jp/
- 石川県: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E7%9C%8C
- 富山県: https://www.pref.toyama.jp/
- 新潟県: https://www.pref.niigata.lg.jp/