アパートやマンションが傾いてしまったら
2023/12/16
戸建て住宅と同じように分譲マンションやアパートが傾いてしまう場合もあります。
- 地盤の沈下
地盤の沈下とは、地盤が地面から沈み込む現象です。地盤が沈下すると、建物が傾いたり、建物にひびが入ったりすることがあります。地盤の沈下は、地震や雨水の浸透、地下水の減少などによって引き起こされることがあります。
- 建物の老朽化
建物の老朽化とは、建物が経年によって劣化していく現象です。建物の老朽化によって、建物が傾いたり、建物にひびが入ったりすることがあります。建物の老朽化は、建物の素材や構造、メンテナンスの状態などによって進行速度が異なります。
分譲マンションやアパートが傾いてしまった場合、以下の対応が必要になります。
- 建物の安全性を確認する
建物が傾いてしまった場合、まずは建物の安全性を確認する必要があります。建物の安全性を確認するためには、専門の業者に調査を依頼します。
- 傾きの原因を特定する
建物の傾きの原因を特定することで、適切な対応策を検討することができます。傾きの原因を特定するためには、地盤調査や建物診断などを実施します
。
- 傾きを修正する
傾きの原因が特定されたら、傾きを修正する必要があります。傾きを修正する方法としては、地盤改良や建物の補強などがあります。
分譲マンションやアパートが傾いてしまった場合、住民は以下のことに注意する必要があります。
- 建物から離れる
建物が傾いてしまった場合、建物から離れるようにしましょう。建物が倒壊する可能性があるためです。
戸建て住宅と違ってアパートやマンションの場合は入居者様への対応も必要となってきます。
傾いたアパートの住民への対応としては、以下のようなものが挙げられます。
- 安全確保
建物の安全性が確認されるまでは、住民は建物から離れるようにしましょう。建物が倒壊する可能性があるためです。
- 避難先の確保
建物から離れる必要がある場合は、避難先を確保する必要があります。避難先は、住民の判断で決めることもできますが、自治体や管理組合などの協力を得て、避難所やホテルなどを確保することもできます。
- 情報提供
建物の傾きに関する情報は、住民に迅速かつ正確に提供する必要があります。傾きの原因や、今後の対応方針などについて、住民に説明を行いましょう。
- 生活支援
避難生活を余儀なくされた住民に対しては、生活支援を行う必要があります。生活費の支援や、避難所での生活支援などを行うことで、住民の負担を軽減しましょう。
具体的な対応としては、以下のようなものが考えられます。
- 避難勧告の発令
建物の安全性が確認されるまでは、避難勧告を発令します。避難勧告とは、建物の安全性に問題があるため、住民に避難を促すものです。
- 避難所の開設
避難勧告が出された場合は、避難所を開設します。避難所では、食事や寝泊まり、トイレなどの生活支援を行います。
- 生活費の支援
避難生活を余儀なくされた住民に対しては、生活費の支援を行います。生活費の支援は、自治体や民間団体などが実施しています。
傾いてしまったアパートやマンションも沈下修正工事を行うことで元通りに復旧し安心して居住者様に住んでいただく事が出来ます。
主な沈下修正工事の工法として
鋼管杭圧入工法
基礎の下に鋼管杭を打ち込み、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。鋼管杭は、建物の荷重を支える支持地盤まで打ち込まれます。
- 耐圧板工法
基礎の下に耐圧板を敷設し、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。耐圧板は、鋼板やコンクリート板などで作られた板状の構造物です。
- 土台上げ工法
基礎と土台の間に油圧ジャッキをセットして度台から上を持ち上げて平らにする工法です。
沈下修正工事を行う際には、まず建物の傾きや地盤の状況を調査して、適切な工法を選択する必要があります。また、工事には専門的な知識と技術が必要となるため、信頼できる施工会社に依頼することが大切です。
家を建てる際には、地盤の種類や性質を把握した上で、適切な基礎工事を行うことが大切です。
