茨城、埼玉で土台揚げ
2023/05/11
海老名での掘削工事1工区が完了したのですが、掘削時の地中内障害物や発生土の状態等の精査打ち合わせで2工区着手までに数日現場を空ける事になったので、思い切って弊社工事予定の土台揚げ工事2現場分を空けて頂いての着工です。
まずは茨城です、東京と違って春らしいロケーションの現場ですが
富士山まで見える眺めの良い辺り一面の畑より1m程度盛土の後に土留めブロックで造成してある宅地で雨排水の処理の悪さも影響してに東側に向けて沈下が発生していました。
しかしこの建物のオーナー様は建物の傾きが気になりだしてから地盤沈下と沈下修正をかなりお調べになっていて雨排水は数年前に改善されており工事打合せもこちらからのご提案をよく理解をされた上でオーナー様ご希望の土台揚げで施工することになりました。
打ち合わせ時から分かってはいましたが建物外周部は土間や室外機があり作業が難しいので
ジャッキセットとアンカーボルト斫り等ほとんどの作業は床下になってしまいました。
最近弊社での土台揚げの現場ではよくあることなので少しづつ建物をジャッキアップしていくと
いつもの様に床下に光が差し込んできます(笑)
±0のレベルまでジャッキアップしたかったのですが修正工事をする数か月前に外壁塗装をしていました。
ここで問題になってくるのが外壁のサイディングやコーキングはジャッキアップする事により元の位置に少しづつ戻ろうと動くので、レベルまで揚げ切るとサイディングのジョイント部分の塗膜はひび割れ始め増し打ち部分のコーキングは切れ始めてしまうんです。
オーナー様と協議した結果、サッシや建具の調整を一度もした事がない建物だったので、サッシの立ちをピタリと合わせて外壁にあまり補修が出ない範囲までのジャッキアップで±0まで数㎜を残した所でジャッキアップを完了です。
建物の傾きを感じて修正工事をご検討されているオーナー様には、是非とも外壁塗装や水廻り、改築等の各種リフォーム工事を修正工事を行ってからにしてください!
傾いたままリフォームをされますと修正工事後に補修工事や場合により再度リフォーム部分のやり直し工事が発生する場合がほとんどです。次回埼玉編はそんな中での工事になっております。
ジャッキアップが終わり最終工程のモルタル詰めですが今回はジャッキ台に使用するために斫った
所はそのまま残すことになりました。
築年数と沈下量を計算していくと再沈下の発生は殆ど無いと考えられるのですが、向かいにある辺り一面の畑が数年おきに水田と畑を入れ替える田畑輪換を行っていて水田にしている時に建物の傾きを感じるとの事、オーナー様から再沈下時にすぐにジャッキがセットできる様にとのリクエストにお応えしての判断です。でも虫等の侵入は防ぎたいので外周はジャッキ台部分も薄く左官して塞いであります。
オーナー様と建物の管理をされている妹様には本当に良くして頂き有難うございました。
感謝の気持ちを胸にGW返上で埼玉土台揚げ編に続きます。
予告としまして
こんなお風呂が
こんな感じで
工事が始まりました。
埼玉編土台揚げと東京での修正工事後外構編は近日公開です。