深夜の炭素繊維シート補強の始まり
2022/04/28
北区で築〇十年のビル耐震補強工事が始まりました。
施工フロアはパチンコ屋さん!営業しながらの長期施工ですので弊社では珍しい夜間工事となってます。
今回は躯体補修関係は担当しない上に養生屋さんがいるので着工していきなり
プライマーの塗布から始まります。中々レアです(笑) 断面修復の工程も好きなんですけどね。
でも各工程ごとに次工程までの養生時間が必要となり、躯体関係が仕上がってくる迄に時間がかかるのでしばらくはマイペースな感じで深夜作業に勤しんでます。
柱一本に炭素繊維シートを巻き付けるとこんな感じです。一概に炭素繊維シートといっても製造メーカーによって炭素シートや樹脂の性質が違い、施工するにあたってかなり気を遣うのですが今回の三菱製は作業性・仕上がり共に最高です。上記写真の下部にある曲面は通常の炭素シートではかなり手間がかかり、シートの浮きに気を遣うのですが今回は
アラミド並みのしなやかさと樹脂の粘性でこの通り! 一本目の柱から順調なスタートです。
弊社での繊維補強工事は住宅の基礎補修がきっかけで橋梁や高速道路等のインフラへの施工をするようになりました。
経験した技術をフィードバックするべく、近年では傾いた家が無筋基礎でアンダーピニング工法を選定した場合の沈下修正工事では、基礎の状態や地盤状況によってアラミド・炭素繊維での補強工事を施工してからのアンダーピニング(鋼管杭打ち)施工を行って、傾きを直すとともに基礎強度を上げて住宅の長寿命化を行っております。
シート補強を行った基礎直下に油圧ジャッキで加圧して鋼管杭の圧入を行っても、有筋基礎に勝る強度を施工するたびに実感しておりますので、基礎強度にご不安がある場合の修正工事にはお勧めですしお任せください。
並行して工事をしていた水源を掘り当てた足立の現場も無事に配管の更新も終わり、苦労の後を何も残さずあっさりと埋め戻して完工いたしました。
埋めてしまうと元に戻り、写真映えは全くしませんが記憶に残る現場となりました。
当分は夜な夜なシート張り妖怪となって深夜徘徊を繰り返して行きますが、太陽が出ている時間も現場調査をさせて頂いた幾つかのお宅で、アンダーピニング工法での沈下修正工事に向けて地盤調査を行ったり、お問い合せ頂きました住宅のレベル調査にお伺い致します。
昼間もきちんと営業しておりますので大切なご自宅の傾きを、建物状況とご希望に沿ったプランでご提案させて頂き、沈下修正工事を行っていきますのでお気軽にお声がけ下さい。