富山県での耐圧板工法沈下修正工事
2024/11/07
新潟県での現場も無事に完了して富山県入りです。
今回は震災直後の2月にご相談を頂いた建物で現地調査に伺った時には
まだ雪が残る中での現地調査でした。
新潟より運搬も終わり掘削をしてみると事前調査で水位GL-1mのはずが
まさかのGL-30㎝!
これではジャッキをセットしても水没してしまうので鉄板を敷いて反力確認はしますが
ジャッキはジャッキアップ当日まで一旦外して避難です。
床下は防湿コン仕様となっているので斫り作業の後に掘削しますが
外と同じ水位です。ジャッキアップまでに少しでも水位が下がればいいと願いながら掘削作業を進めていきます。
掘削作業と並行してジャッキアップ付近の排水管切り離しの為の掘出しも行っていきますが、何度か給排水管を繋ぎ変えている影響で通常の切り離しでは繋ぎ込み復旧が難しい状況と判断し範囲内配管をすべて掘出し建物と一緒にジャッキアップをして様子を見る事としました。
すべての掘削が終わりポンプ揚水とジャッキセットをしてジャッキアップです。
沈下量も大きく最大ジャッキアップ量は240㎜となりました。
建物も大きくジャッキアップ量もあったのですが油圧ジャッキのままでは万が一地震があった場合等、安定性と安全面での問題があるので当日中にすべてのジャッキを鋼管に差し替えます。
受け方が終わりあとは埋め戻し作業と床束の鋼製束差し替え作業を行い
ジャッキアップによって出来た基礎下の空洞充填を行い工事完了となります。
6月より新潟をベースに能登半島地震による沈下修正復旧工事を行なってまいりましたがこの建物の完了をもちましていったん東京に戻ります。ご相談、ご依頼を頂きましたらまた来春には戻って参ります。
引き続き建物の傾きでお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。