令和6年能登半島地震状況速報 石川県 新潟県
2024/01/02
令和6年能登半島地震は、2024年1月1日に石川県能登半島を震源として発生したマグニチュード7.6の地震です。
被害状況の全貌はまだ判明しませんが、最大震度7を観測した志賀町を中心に、石川県内を中心に広範囲に被害が及びました。
死者・行方不明者は18人、負傷者は7,100人以上、全壊家屋は11,000棟以上、半壊家屋は25,000棟以上となっていますが、富山県、新潟県にも広く被害が発生しており被害状況判明するにあたりさらに被害は増えるものと思われます。
地震による被害は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
1 建物被害
地震の揺れによって、多くの建物が倒壊したり、損傷したりしました。特に、志賀町では、最大震度7の揺れが最大1分30秒続いたことから、多くの家屋が全壊しました。
また能登半島を中心に富山県、新潟県など広範囲に液状化が発生しました。液状化とは、地震の揺れによって、砂や粘土などの地盤が液状化する現象です。液状化が発生すると、地盤が沈下したり、隆起したりするなど、さまざまな被害が発生します。
地震の震源に近い石川県では、液状化による被害が多く報告されており、志賀町では最大震度7の揺れが最大1分30秒続いたことから、長周期地震動や液状化によって家屋の全壊が相次ぎ、金沢市内や輪島市や珠洲市、七尾市などでも、液状化による被害が確認されています。
震源から少し離れた新潟県西部でも液状化による被害が顕著でした。新潟市西区では、道路の陥没や隆起、家屋の被害などが報告されています。
また、新潟市南区や妙高市、十日町市などでも、液状化による被害が確認されています。
新潟県では、液状化の被害状況を調査し、被害を受けた地域の復旧・復興を進めています。
具体的には、以下のような対策が進められています。
- 液状化の被害状況の調査
新潟県は、液状化の被害状況を調査するため、専門家による調査を実施しています。
- 被害を受けた地域の復旧・復興
新潟県は、被害を受けた地域の復旧・復興に取り組んでいます。具体的には、道路や鉄道などの交通インフラの復旧、家屋の倒壊や損傷の復旧などを進めています。
- 家屋の倒壊や損傷
液状化によって地盤が沈下すると、家屋が倒壊したり、損傷したりすることがあります。能登半島地震では、液状化によって家屋の全壊や半壊が相次ぎました。
- 道路や鉄道の損傷
液状化によって地盤が沈下すると、道路や鉄道が損傷することがあります。能登半島地震では、液状化によって道路や鉄道の陥没や隆起が相次ぎました。
- 河川の改修工事の必要性
液状化によって地盤が隆起すると、河川の堤防が決壊することがあります。能登半島地震では、液状化によって河川の堤防が決壊する恐れがあるため、改修工事の必要性が指摘されています。
2 土砂災害
地震による地盤の変化によって、多くの土砂災害が発生しました。特に、輪島市では、土石流が発生し、18人が死亡しました。
3 交通インフラ被害
地震によって、多くの交通インフラが損傷しました。特に、道路が大きな被害を受けました。
- 陥没
地震の揺れによって、道路が沈下したり、隆起したりすることがあります。このような被害を「陥没」と呼びます。能登半島地震では、陥没によって道路が通行不能になるなどの被害が発生しました。
- 隆起
地震の揺れによって、道路が盛り上がったり、くぼんだりすることがあります。このような被害を「隆起」と呼びます。能登半島地震では、隆起によって道路が通行不能になるなどの被害が発生しました。
- 路面の損傷
地震の揺れによって、道路の路面がひび割れたり、剥がれたりすることがあります。このような被害は、通行車両や歩行者の安全に影響を及ぼす可能性があります。能登半島地震では、路面の損傷によって、道路が通行止めになるなどの被害が発生しました。
- 道路の封鎖
地震の被害によって、道路が安全に通行できない状態になった場合、道路が封鎖されることがあります。能登半島地震では、多くの道路が封鎖され、交通に大きな影響を与えました。
能登半島地震で発生した道路被害は、以下の特徴がありました。
- 震源に近い地域で被害が顕著
震源に近い地域では、地盤の液状化や地滑りなどの被害が発生しやすくなります。能登半島地震では、震源に近い地域で、道路被害が顕著でした。
- 土砂災害の被害と複合した被害
地震による揺れによって、地盤が緩み、土砂災害が発生することがあります。能登半島地震では、土砂災害の被害と複合した道路被害が発生しました。
- 復旧に時間と費用がかかる被害
地震による道路被害は、復旧に時間と費用がかかります。能登半島地震では、多くの道路が被害を受け、復旧には長期間を要する見通しです。
過去における能登半島での地震
能登半島は、日本海に突き出た半島であり、日本海溝に近いことから、地震の被害を受けやすい地域です。
過去の能登地震としては、以下のようなものがあります。
- 1933年能登地震
1933年11月17日に能登半島を震源として発生したマグニチュード6.0の地震です。最大震度5強を観測し、能登半島を中心に被害が及びました。
死者・行方不明者は800人以上、負傷者は2,000人以上、全壊家屋は10,000棟以上、半壊家屋は20,000棟以上となっています。
- 1993年能登半島沖地震
1993年2月7日に能登半島沖を震源として発生したマグニチュード6.6の地震です。最大震度5強を観測し、能登半島を中心に被害が及びました。
死者・行方不明者は1人、負傷者は20人以上、全壊家屋は200棟以上、半壊家屋は1,000棟以上となっています。
- 2007年能登半島地震
2007年3月25日に能登半島沖を震源として発生したマグニチュード6.9の地震です。最大震度6強を観測し、能登半島を中心に広範囲に被害が及びました。
死者・行方不明者は2人、負傷者は1,000人以上、全壊家屋は4,000棟以上、半壊家屋は10,000棟以上となっています。
これらの能登地震は、いずれも大きな被害をもたらしました。このことから、能登半島は地震の被害を受けやすい地域であることが改めて認識されました。
しかし令和6年能登半島地震は、これらの過去の能登地震の被害を超え、さらに大きな被害をもたらした地震となります。
万が一、地震で建物が傾いてしまった場合でも沈下修正工事を行うことで、家の傾きを元通りに復旧し安心して住む事が出来ます。
主な沈下修正工事の工法として
鋼管杭圧入工法
基礎の下に鋼管杭を打ち込み、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。鋼管杭は、建物の荷重を支える支持地盤まで打ち込まれます。
- 耐圧板工法
基礎の下に耐圧板を敷設し、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。耐圧板は、鋼板やコンクリート板などで作られた板状の構造物です。
- 土台上げ工法
基礎と土台の間に油圧ジャッキをセットして度台から上を持ち上げて平らにする工法です。
沈下修正工事を行う際には、まず建物の傾きや地盤の状況を調査して、適切な工法を選択する必要があります。また、工事には専門的な知識と技術が必要となるため、信頼できる施工会社に依頼することが大切です。