災害による家の傾き過去の事例 熊本地震
2023/12/29
熊本地震は、2016年4月14日と4月16日に発生した、熊本県を震源とする地震です。マグニチュードは4月14日の地震が7.3、4月16日の地震が7.0でした。
熊本地震の被害は、以下のとおりです。
- 死者・行方不明者:211人
- 負傷者:2,726人
- 全壊家屋:8,300棟
- 半壊家屋:34,720棟
熊本地震は、熊本県を中心に、福岡県、大分県など九州各地に甚大な被害をもたらしました。
建物被害
熊本地震では、多くの建物が倒壊や損傷を受けました。全壊家屋は8,300棟、半壊家屋は34,720棟に上りました。
特に、熊本市や益城町、宇土市などでは、多くの建物が全壊しました。
土砂崩れ被害
熊本地震では、地震によって地盤が緩み、多くの土砂崩れが発生しました。土砂崩れによって、道路や鉄道が寸断され、交通が遮断されました。
また、土砂崩れによって、多くの家屋が倒壊し、住民の命や財産に大きな被害をもたらしました。
ライフライン被害
熊本地震では、地震によって、電力やガス、水道などのライフラインが寸断されました。
電力は、震災直後から大規模停電が発生し、約100万人が停電の被害を受けました。停電は、復旧までに数日から数週間かかり、生活に大きな支障をきたしました。
ガスは、地震によってガス管が破損し、約20万人がガス供給の停止を余儀なくされました。ガス供給の停止は、調理や暖房に支障をきたしました。
水道は、地震によって水道管が破損し、約10万人が断水の被害を受けました。断水は、生活用水や衛生用水の確保に支障をきたしました。
またこの地震では多くの建物が傾いてしまいました。
熊本地震による家の傾き被害は、大きく分けて以下の2つの原因に分けられます。
- 地盤沈下による傾き
地盤沈下によって、家が傾くことがあります。地盤沈下は、地震や地下水の減少などによって引き起こされます。熊本地震では、地震によって地盤が大きく揺さぶられ、地盤沈下が発生しました。その結果、多くの家が傾く被害が発生しました。
- 建物の倒壊や損傷による傾き
地震によって、家が倒壊したり、損傷したりすると、家が傾くことがあります。熊本地震では、地震の揺れによって、多くの家が倒壊や損傷を受けました。その結果、多くの家が傾く被害が発生しました。
熊本地震による家の傾きの被害は、以下のとおりです。
- 傾いた家:約12,000棟
- 被害の程度:軽度から重度まで
家の傾きは、住民の生活に大きな影響を与えました。傾いた家は、住むことができなくなったり、修理に多額の費用がかかったりしました。また、傾いた家は、倒壊のリスクを高めるため、住民の安全にも脅威となりました。
熊本地震の教訓から、家の傾きによる被害を軽減するために、以下の対策が進められています。
- 地盤改良の推進
地盤改良によって地盤の強度を高めることで、地盤沈下や液状化による地盤の変化を抑えることができます。
- 建物の耐震性の向上
建物の耐震性を向上させることで、地震の揺れによって家が傾くリスクを軽減することができます。
また、地震の際には、家が傾く可能性があることを認識し、早めに避難するなどの対策をとることが大切です。
地盤沈下による傾きの具体的な原因
熊本地震では、地震によって地盤が大きく揺さぶられ、地盤沈下が発生しました。地盤沈下が発生した原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 地震による地盤のずれ
地震によって、地盤が大きくずれることで、地盤沈下が発生することがあります。熊本地震では、震度7の揺れが長時間続いたことから、地盤が大きくずれたと考えられます。
- 地震による地下水の減少
地震によって、地盤の地下水が減少することで、地盤沈下が発生することがあります。熊本地震では、震度7の揺れが長時間続いたことで、地盤の地下水が減少したと考えられます。
- 地震による地盤の液状化
地震によって、地盤が液体のようになってしまう現象を液状化といいます。液状化が発生した地盤は、地盤沈下や地震による揺れによって、家が傾くリスクが高くなります。熊本地震では、地盤沈下が発生した地域で、液状化が発生した可能性もあります。
建物の倒壊や損傷による傾きの具体的な原因
熊本地震では、地震の揺れによって、多くの家が倒壊や損傷を受けました。倒壊や損傷した家は、地盤沈下によって傾くことがあります。
具体的には、以下のような原因で、倒壊や損傷した家が傾くことがあります。
- 建物の基礎や柱の損傷
地震の揺れによって、建物の基礎や柱が損傷すると、家が傾くことがあります。
- 耐力壁の損傷
耐力壁とは、地震の揺れに耐える役割を果たす壁のことです。耐力壁が損傷すると、家が傾くことがあります。
万が一、地震で建物が傾いてしまった場合でも家の傾きを直す沈下修正工事を行うことで元通りに復旧し安心して住む事が出来ます。
主な沈下修正工事の工法として
鋼管杭圧入工法
基礎の下に鋼管杭を打ち込み、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。鋼管杭は、建物の荷重を支える支持地盤まで打ち込まれます。
- 耐圧板工法
基礎の下に耐圧板を敷設し、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。耐圧板は、鋼板やコンクリート板などで作られた板状の構造物です。
- 土台上げ工法
基礎と土台の間に油圧ジャッキをセットして度台から上を持ち上げて平らにする工法です。
沈下修正工事を行う際には、まず建物の傾きや地盤の状況を調査して、適切な工法を選択する必要があります。また、工事には専門的な知識と技術が必要となるため、信頼できる施工会社に依頼することが大切です。
熊本地震は、九州に甚大な被害をもたらした大地震でした。この震災を教訓に、地震対策の強化や、災害に強い社会の構築が求められています。