家が傾かないための基礎形状の選び方
2023/12/21
基礎形状には、以下の3種類があります。
- 布基礎
- ベタ基礎
- 杭基礎
布基礎
布基礎は、建物の外周や柱の下に、基礎杭を打って、その上に鉄筋コンクリートの基礎を敷く工法です。布基礎は、地盤が比較的硬い場合に用いられる基礎形状です。地盤改良が不要な場合もあるため、工期が短く、コストが比較的安いことがメリットです。ただし、耐震性がベタ基礎に比べて劣るため、建物の規模が大きい場合は、ベタ基礎や杭基礎などの強固な基礎形状が必要になる場合があります。また、シロアリ被害に遭う可能性があるため、シロアリ対策が必要です。
メリット
- 工期が短く、コストが比較的安い
- 地盤改良が不要な場合もある
デメリット
- 耐震性がベタ基礎に比べて劣る
- シロアリ被害に遭う可能性がある
ベタ基礎
ベタ基礎は、建物の床下全体に鉄筋コンクリートを流し込む工法です。ベタ基礎は、地盤が比較的軟弱な場合に用いられる基礎形状です。地盤の支持力を高めることができるため、耐震性が高いことがメリットです。また、シロアリ被害に遭いにくいため、シロアリ対策が不要です。ただし、工期が長く、コストが高いことがデメリットです。また、地盤改良が必要な場合もあります。
メリット
- 耐震性が高い
- シロアリ被害に遭いにくい
- 床下が広く使える
デメリット
- 工期が長く、コストが高い
- 地盤改良が必要な場合がある
杭基礎
杭基礎は、地盤に杭を打ち込み、その上に建物を建てる工法です。
杭基礎は、地盤が非常に軟弱な場合に用いられる基礎形状です。地盤に直接杭を打ち込むため、地盤の支持力を高めることができます。また、地盤の変動の影響を受けにくいため、耐震性が高いことがメリットです。ただし、工期が長く、コストが高いことがデメリットです。
基礎形状は、建物の安全性や耐久性、コスト、工期などのさまざまな要素を考慮して選択することが大切です。また、地盤の状況に合わせて適切に選択することで、建物の安全性を高めることができます。
メリット
- 軟弱な地盤でも建てられる
- 耐震性が高い
デメリット
- 工期が長く、コストが高い
基礎形状の選択は、建物の規模や地盤の状況によって異なります。
一般的には、以下の基準で基礎形状を選択します。
- 建物の規模
建物の規模が大きいほど、耐震性の高い基礎形状が必要になります。
- 地盤の状況
地盤が軟弱なほど、杭基礎などの強固な基礎形状が必要になります。
また、コストや工期などの条件も考慮して、適切な基礎形状を選択することが大切です。
基礎形状と地盤の関係は、以下のとおりです。
- 地盤が硬い場合
地盤が硬い場合、布基礎でも建物を支えることができます。ただし、建物の規模が大きい場合は、ベタ基礎や杭基礎などの強固な基礎形状が必要になる場合があります。
- 地盤が軟弱な場合
地盤が軟弱な場合、布基礎では建物を支えることができません。ベタ基礎や杭基礎などの強固な基礎形状が必要になります。
- 地盤が変動しやすい場合
地盤が変動しやすい場合、杭基礎などの強固な基礎形状が必要になります。
基礎形状は、地盤の状況に合わせて適切に選択することが大切です。地盤が軟弱な場合や、地盤が変動しやすい場合は、杭基礎などの強固な基礎形状を選択することで、建物の安全性を高めることができます。
それでも様々な要因によって傾いた建物も沈下修正工事を行うことで元通りに復旧して住む事が出来ます。
主な沈下修正工事の工法として
鋼管杭圧入工法
基礎の下に鋼管杭を打ち込み、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。鋼管杭は、建物の荷重を支える支持地盤まで打ち込まれます。
- 耐圧板工法
基礎の下に耐圧板を敷設し、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。耐圧板は、鋼板やコンクリート板などで作られた板状の構造物です。
- 土台上げ工法
基礎と土台の間に油圧ジャッキをセットして度台から上を持ち上げて平らにする工法です。
沈下修正工事を行う際には、まず建物の傾きや地盤の状況を調査して、適切な工法を選択する必要があります。また、工事には専門的な知識と技術が必要となるため、信頼できる施工会社に依頼することが大切です。
家を建てる際には、地盤の種類や性質を把握した上で、適切な基礎工事を行うことが大切です。
