中古住宅と家の傾き
2023/12/14
近年では建物自体の耐久性も向上し、リフォーム工事も盛況な環境が繫栄して中古住宅の販売・購入のニーズが高くなっています。
しかしすべての中古住宅が良い状態な訳ではありません。中古住宅のを購入する際には、家の傾きについて注意が必要です。
中古住宅は、新築住宅に比べて、傾いている可能性が高くなります。これは、建物の老朽化や、地盤の変化などの影響によって、傾きが発生する可能性があるためです。
家の傾きによって、建物や建具の不具合、健康被害などの被害が発生する可能性があります。そのため、中古住宅を購入する際には、家の傾きについて必ず確認するようにしましょう。
家の傾きをチェックする方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 目視によるチェック
建物の外観や内部を、目視でチェックします。建物の傾きが大きい場合は、目視で確認することができます。特に玄関ドアや室内ドア、そのた建具の開閉不具合や自動で開閉してしまう場合には建物が傾いている場合が多いので注意が必要です。
- 水平器やレーザーレベルによるチェック
水平器やレーザーレベルを使用して、建物の傾きを測定します。
- 専門業者による調査
昔はありませんでしたが今は中古住宅を診断するインスペクションという仕組みがあります。
中古住宅のインスペクションとは、中古住宅の購入前に、専門の業者に建物の状態を調査・診断してもらうサービスです。インスペクションでは、建物の構造や設備、周辺環境などのさまざまな項目をチェックし、建物の安全性や耐久性、改修の必要性などを評価します。
インスペクションのメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 建物の状態を把握できる
インスペクションでは、建物の構造や設備、周辺環境などのさまざまな項目をチェックするため、建物の状態を総合的に把握することができます。
- 欠陥住宅の購入を防げる
インスペクションで欠陥が見つかった場合は、購入前に欠陥を修理してもらうことで、欠陥住宅の購入を防ぐことができます。
- リフォームの計画を立てやすい
インスペクションでは、建物の改修の必要性なども評価するため、リフォームの計画を立てやすくすることができます。
中古住宅を購入する際には、インスペクションを必ず受けることをおすすめします。インスペクションを受けることで、建物の状態を把握し、欠陥住宅の購入を防ぐことができます。
インスペクションの費用は、業者によって異なりますが、一般的に10万円~20万円程度です。費用は高額ですが、欠陥住宅の購入を防ぐことができると考えれば、十分に納得できる費用と言えるでしょう。
インスペクションを依頼する際には、以下の点に注意しましょう。
- 信頼できる業者を選ぶ
インスペクションは、建物の安全性や耐久性などを評価する重要なサービスです。そのため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。業者を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
* 国家資格である「ホームインスペクション技能者」の資格を有している
* 豊富な実績がある
* 保険に加入している
- 見積もりを取る
業者によって費用や内容が異なるため、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。
- 契約書を交わす
インスペクションの費用や内容、保証内容などを明記した契約書を交わしましょう。
中古住宅のインスペクションは、中古住宅を購入する際に、必ず受けておくべきサービスです。インスペクションを受けることで、建物の状態を把握し、欠陥住宅の購入を防ぐことができます。
気に入った物件が傾いていた建物でも沈下修正工事を行うことで元通りに復旧して住む事が出来ます。
メリットとして購入時に傾きを指摘して購入金額を下げる事もできます。
そんな場合の主な沈下修正工事の工法として
鋼管杭圧入工法
基礎の下に鋼管杭を打ち込み、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。鋼管杭は、建物の荷重を支える支持地盤まで打ち込まれます。
- 耐圧板工法
基礎の下に耐圧板を敷設し、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。耐圧板は、鋼板やコンクリート板などで作られた板状の構造物です。
- 土台上げ工法
基礎と土台の間に油圧ジャッキをセットして度台から上を持ち上げて平らにする工法です。
沈下修正工事を行う際には、まず建物の傾きや地盤の状況を調査して、適切な工法を選択する必要があります。また、工事には専門的な知識と技術が必要となるため、信頼できる施工会社に依頼することが大切です。
修正工事を選択する事で中古住宅の購入の幅が広がることと思います。