災害によって家が傾いた 神戸での場合
2023/12/09
前回は東日本大震災のお話でしたが今回は3.11以前に発生した阪神淡路大震災のお話です
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、多くの建物が倒壊や傾斜などの被害を受けました。
震災の震源地周辺では、地盤が液状化したことで、建物の基礎が浮き上がり、傾斜や倒壊の被害が発生しました。また、地震の揺れによって、建物の構造が損傷し、傾斜や倒壊の被害が発生しました。
阪神淡路大震災における家の傾きの被害は、以下のようなものが挙げられます。
- 傾斜
建物の基礎が地盤から浮き上がることで、建物が傾斜する被害が発生しました。傾斜の程度は、数センチから数メートルに及ぶものがありました。
沿岸地域では液状化現象による家の傾きも多く発生いたしましたが神戸という地形上、山から海までの傾斜地が多く造成地での家の傾きも多く発生いたしました。
- 倒壊
傾斜がひどくなると、建物が倒壊する被害が発生しました。倒壊によって、死者や負傷者が発生しました。
阪神淡路大震災の家の傾き被害は、地震の際に発生する災害の脅威を改めて認識させるものとなりました。地震の危険性が高い地域に住んでいる場合は、家の傾きなどの異常がないか、定期的に点検することが大切です。
阪神淡路大震災における家の傾きの被害を踏まえ、国土交通省では、家の傾きなどの異常がないか、定期的に点検を行うための「住宅耐震診断・補強促進事業」を実施しています。この事業では、国が診断費用の一部を補助しています。
また、地震の際に発生する災害の被害を軽減するために、地盤改良工事や建物の補強工事などの対策が進められています。
液状化現象や造成地での傾いた建物も沈下修正工事を行うことで元通りに復旧して住む事が出来ます。
主な沈下修正工事の工法として
鋼管杭圧入工法
基礎の下に鋼管杭を打ち込み、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。鋼管杭は、建物の荷重を支える支持地盤まで打ち込まれます。
- 耐圧板工法
基礎の下に耐圧板を敷設し、油圧ジャッキで基礎ごと建物を持ち上げる工法です。耐圧板は、鋼板やコンクリート板などで作られた板状の構造物です。
- 土台上げ工法
基礎と土台の間に油圧ジャッキをセットして度台から上を持ち上げて平らにする工法です。
沈下修正工事を行う際には、まず建物の傾きや地盤の状況を調査して、適切な工法を選択する必要があります。また、工事には専門的な知識と技術が必要となるため、信頼できる施工会社に依頼することが大切です。